「ラテマネー」という言葉を聞いたことがありますか?ラテマネーは、日常生活で気づかないうちに少しずつ使っている小さな金額を指す言葉です。この名前は、毎日のようにカフェで購入する「ラテ」などの飲み物やスナックから来ていますが、実際にはこれ以外にも多くのものが含まれます。たとえば、日々のコンビニでの買い物、外食、サブスクリプションサービス、ちょっとした趣味への出費なども含まれます。
一度の支出が大きな額ではないため、ラテマネーの存在を軽視しがちですが、これらの積み重ねが資産形成にどれだけの影響を与えるかは見逃せません。特に20代のうちにこれをコントロールすることは、将来の経済的な安定に大きな影響を与えます。
本記事では、ラテマネーとは何か、どのような事例があるのか、そしてその節約がどれほど大きな金額になるのかについて解説します。
ラテマネーの代表的な事例
ラテマネーの例として、以下のような日々の支出が挙げられます。
1. カフェでの飲み物
スターバックスやタリーズなどのカフェで毎日コーヒーを買っている場合、一杯500円程度かかることがあります。平日に毎日買っていると、1週間で約2500円、月にして約1万円以上の出費となります。
2. コンビニでのちょっとした買い物
仕事や学校の帰りにコンビニでジュースやお菓子、雑誌を買うことが習慣になっている人も多いでしょう。1回の買い物が200円程度だとしても、これが週に5回、月にすると約4000円程度になることも。
3. ランチの外食
外食はラテマネーの典型的な例です。特に、毎日のランチを外で済ませている場合、一食に800円から1000円程度かかります。これを週5日続けると、月にして2万円以上の出費に繋がることも珍しくありません。
4. サブスクリプションサービス
NetflixやSpotify、Amazon Primeなどのサブスクリプションサービスも、月額数百円から1000円以上かかることがあります。複数のサービスを契約している場合、それだけで月に数千円の支出が発生します。
5. アプリ内課金やゲーム
モバイルゲームやアプリの課金も、少額だからといって頻繁に行うことで、思わぬ出費になりがちです。1回の課金が500円程度だとしても、月に数回繰り返せばかなりの金額になります。
ラテマネーの影響を無視するのは危険
ラテマネーの影響は、単純な足し算をするだけでも驚くべきものです。上記のような日々の小さな支出を積み重ねると、年間では相当な金額になります。
年間のラテマネーを計算してみよう
- カフェで1日500円のコーヒーを購入:500円 × 20日 = 月1万円
- コンビニでの買い物:200円 × 20日 = 月4000円
- ランチ外食:1000円 × 20日 = 月2万円
- サブスクリプションサービス:1000円 × 3つ = 月3000円
これらを合計すると、1か月でおよそ3万7000円の出費となります。年間では、3万7000円 × 12 = 44万4000円になります。たった1年でこれほどの金額が、何気ない支出によって使われているのです。
ラテマネーの節約で未来の資産形成を加速する
ラテマネーの節約は、資産形成において非常に効果的な方法です。特に20代のうちにこの意識を持ち、節約を実行に移すことで、将来の経済的な安定が大きく変わってきます。
仮にラテマネーを節約した場合
前述したように、ラテマネーを節約することで年間44万4000円の節約が可能です。この金額をただ単に貯金するのではなく、投資に回すことを考えてみましょう。
仮に、年間44万4000円をインデックスファンドなどに投資し、年利5%で運用できたとします。これを20代のうちにスタートし、30年続けた場合、どのくらいの金額になるかを見てみましょう。
30年間での積立シミュレーション
毎年44万4000円を30年間、年利5%で運用した場合の計算は以下の通りです。
元本+利益=44万4000円×0.05(1+0.05)30−1=約3814万円
なんと、ラテマネーを節約して投資に回すだけで、30年後には約3814万円もの資産を築くことが可能になります。これは、まさに少額の節約が将来的に大きなリターンを生む一例です。
ラテマネーを見直すための具体的な方法
では、ラテマネーをどのようにして節約していけばよいのでしょうか?日常生活の中で、簡単に取り組める方法をいくつか紹介します。
1. カフェを控え、自宅でコーヒーを作る
カフェでのコーヒー購入を控え、自宅やオフィスでコーヒーを淹れる習慣をつけましょう。自分で作れば1杯あたり50円程度に抑えることができます。これだけでも、月に数千円の節約になります。
2. コンビニでの買い物を計画的に
コンビニでの衝動買いを避けるため、必要なものをリストアップしてから買い物に行くようにしましょう。また、食事や飲み物は事前に用意しておくことで、不要な支出を抑えることができます。
3. お弁当を持参する
ランチを外食する代わりに、お弁当を持参することで大きく節約できます。自炊することで、1食あたり300円から500円程度に抑えることが可能です。
4. サブスクリプションサービスを見直す
使っていないサブスクリプションサービスがないか確認しましょう。また、複数のサービスを利用している場合は、最も利用頻度の高いものだけに絞ることでコストを削減できます。
5. 固定費を見直す
携帯料金やインターネット料金などの固定費も、比較的簡単に削減できる部分です。格安SIMへの切り替えや、不要なオプションの解約を検討しましょう。
まとめ
ラテマネーは、一見小さな支出ですが、その積み重ねが資産形成に大きな影響を与えることがわかりました。20代からラテマネーを意識し、節約することで、将来的に大きな資産を築くことが可能です。
ぜひ今日から、自分の日常の支出を見直し、ラテマネーの節約を始めてみてください。それがあなたの未来の経済的な自由への第一歩となるでしょう。